今回は、FPビジネスのコーチングコンテンツについて取り上げてみた。
コーチングというと、あなたはどういうものを思い浮かべるだろうか?
おそらく大半の人は、対話によって相手の自己実現や目標達成の手助けを行う技術がコーチチングだと思っているだろう。
或いは、相手の話を傾聴し、承認し、相手に自発的な行動を促すコミュニケーション技法の1つであると考えている人もあるかもしれない。
コーチングは心理学や脳科学の下位概念
実のところコーチングにはこれといった理論体系はなく、対話手法も含め、心理学やカウンセリング等の理論・技法を借用して構成されている。
したがって、学問階層から見れば脳科学や心理学の下位概念ということになる。
- コーチングの内容に予め決まった概念はない。
- その事業の方向性や個人の考え方によってその手法は異なる。
弊社では「ビジネスそして個人の飛躍につながるコーチング」こそ、本来のコーチングであると考えている。
- その場限りの悩みを解決したり、一過性の成果ではダメ。
自己の思考そのものに変革を起こせるようにサポートしていくのが、コーチングの目的だと考えている。
クライアントの貴重な時間や資源を無駄に投じさせないためにも、是非そうした思考に変革を促すようなコーチングを目指していただきたい。
では、実際にビジネスや個人のブレイクスルーにつながるような、一過性の成果ではなく、思考そのものに変革を起こすようなコーチングとは具体的にどういうものなのだろうか?
コーチングの経験のない方でも分かりやすい内容となっているので安心して読み進めてほしい。
成果を出すために活用すべきは更に上位のメタ知識
ここではコンテンツビジネスの一部であるコーチングの解説に特化する。
しかしだからといって、FP、サロン系またはその他スモールビジネスに役立たないわけではない。
むしろ自分とは関係ないと解釈している分野のビジネスから吸収できるものは実に多い。
コンテンツビジネスとは本来、知的生産物の制作・管理・提供にかかわるビジネスのこと
だが、その中にあってコーチングの本質はパラダイムシフトを誘発してあげることだろう。
そのためには、、、
- 心理学や脳科学の上位概念である哲学の概念が必要。
また哲学の概念を縦横無尽に使いこなすためには、、、
- 更に上の概念である分析哲学・記号論理学・認知科学などの知識も必要になってくる。
成果のでるコーチングコンテンツとは
まず成果の出るコーチングコンテンツとはどんなものかを考えた時、次の2つに絞られる。
- コンバージョン率がいい
- LTVが最大化する
1,コンバージョン率
コンバージョン【conversion】は、直訳すると「転換」「変換」という意味だ。
マーケティングの分野においては、広告費などのコストが成果に「転換」することであると考えられる。
つまりコンバージョンとは、例えば、あなたの広告やサイトに訪れたユーザーがあなたが予め定めた最終成果に至ることを意味する。
そしてこの「コンバージョン率」は、最終的な費用対効果を明らかにする、重要な指標だ。
2,ライフタイムバリュー
LTV(ライフタイムバリュー)とは顧客生涯価値のことであり、一人の顧客が取引期間を通じてもたらす利益(価値)のことだ。
マーケテイング概念がプロダクト中心から顧客重視にシフトしてゆく中で注目されてきた概念のひとつだ。
レッドオーシャン(競争激化市場)の中において、顧客との良好な関係を構築し、利益向上を目的とするCRM(顧客志向のマネジメント手法)の重要な指標で、「顧客価値=利益×取引期間(ライフタイム)×割引率(現在価値係数)
」で表される。
つまり、製品やサービスが継続的に顧客に選択され続けることが顧客価値向上の原点ということだ。
この2つのパフォーマンスを同時に最大限に引き出すコンテンツが、ビジネスの大きな成長につながる本物のコンテンツと言えるだろう。
極端な話し、理論などなくても、これらを実現できるコーチングコンテンツは、顧客からも喜ばれ、顧客にとってもベンダー(売り手)にとっても価値のある優秀なコンテンツとなる。
それでは最初にコンバージョン率を向上させるコーチングコンテンツについて解説しよう。
コンバージョン率が上がるコーチングコンテンツ
「コンバージョン率」は、最終的な費用対効果を明らかにする、重要な指標だと先にも解説したが、EC サイトからの購入もこれに含まれる。
※ECとは、エレクトロニックコマース(電子商取引)の略。
例えば、それがブログの場合、ページビュー数や個別に訪問した人のうち、どれほどの割合でコンバージョンがあったかを示す指標がコンバージョン率となる。
このコンバージョン率を利用することによって他のサイトとの成果状況を比較することができる。
さて、ここでマーケティングの要となるコンテンツのコンバージョンについて明確にしていこう。
それは、、、、
- 見込み客を獲得すること
- コンテンツのファンを増やすこと
の2つである。
コンテンツの最終目的はファンを増やすことにあるといっても過言ではないが、その前提として見込み客を獲得でき、なおかつコンバージョン率の良いものでなければならない。
なぜ、コーチングコンテンツの場合上記2つなのか?
これは非常に重要なポイントなのでしっかり把握しておいて欲しい。
1.成果を見込み客の獲得にすべき理由
ビジネスの成果は見込み客の数×商品単価、したがって、コンテンツの第1の成果として設定すべきは、見込み客を獲得することだ。
例えば、それがブログの場合は、あくまで情報を欲してくる人が、120%満足するコンテンツを提供する場であると言える。
価値あるコンテンツを提供することによって、そのサイトが自然に上位表示されるようになり、結果、多くのアクセス数を獲得することになる。
これは今日のブログの常識であるとともにコンテンツビジネスの基本でもある。
そして、これはWebマーケティングに限ったことではなく、リアルマーケットの分野にも同じことが言える。
ここでもし、ちょっとでも「売らんかな視点のあざとさ」があると、ユーザーはそれを敏感に感じて、その情報を指示しようと思わなくなる。
結果的にそのコンテンツは初期段階で失敗に終わることになるだろう。
だからといって、ビジネスで成功を収めるには、商品やサービスを買ってもらわないことには話にならない。
ここで役立つ効果的なやり方がある。
Webではそれがメールマガジンであり、リアルではニュースレターなどのツールになる。
メールマガジンやニュースレターは、特定のコミュニケーションの場を作り出すことができる。
そこでは、本当に相手が望む、相手のためになるサービスや商品があるなら、自信をもって紹介するべきである。
逆にブログやソーシャルメディアでセールスはしない方がいい。
だからこそ、それらではユーザーの役に立つ情報提供だけに集中して、セールス自体はメールマガジンやニュースレターなどで行うのが最も効果的な方法だ。
2.成果をファン獲得にすべき理由
もう一つ、コンテンツの成果として設定すべきは、ファン獲得だ。
当たり前の話しだが、コンテンツのファンが増えれば増えるほど、コンテンツが拡散する可能性が高まり、結果的により多くのユーザーにコンテンツを届けることができる。
実際のコンテンツ購入者が広めてくれるのがベストだが、必ずしも購入者でなくても良い。
購入しないけど、その代わりにコンテンツをよく紹介してくれる、という人も中にはいるからだ。
一生懸命作ったコンテンツを一人でも多くの人に認めてもらうためにも、ファン獲得を重視しよう。
もちろん、何度も同じメッセージを送ったり、いたずらにセールスをしてはいけない。
しかし、いざビジネスとなるとこうした暴挙にでてしまう人が大半だ。
そのようなことは誰からも望まれていないからやめよう。
そうではなくて、やるべきことは決まってる。
その情報を得た人が本当に満足し、その場限りの悩みが解決できたり、ただ単に願望を叶えるだけではなく、その人がまだ気づいていない本質的な問題を示し、新しい世界を見せ、ブレイクスルーを起こすようなコーチングビジネスコンテンツを作ることだ。
そして、それをあらゆるメディアで告知していこう。
良質なコンテンツを届けること以外の方法で、ファンを増やすことはできないからだ。
LTVが向上するコーチングコンテンツ
次にLTVを向上させるコーチングビジネスのコンテンツについて解説しよう。
前述の内容と同様にコンテンツ内容を前提とするが、まずこのコンテンツを的確に設計することで生命力の有るコンテンツとなり、結果的にLTVが増大する。
そのために次の2つを重視する。
- 優位性
- マーケティング
優位性
一つ目は優位性、つまり強みを競争優位性に変えていくということ。
市場で戦っていくために優位性が必要だ。
簡単に表現すれば、競争優位性とは強み、情熱、チャンス、リソースの交点
のこと。
そして、ここでいうチャンスとはニッチ市場を意味する。
市場が何を欲しているのか、市場のニーズは何か?
それからそこに情熱があって、実現するためのリソースがあること。
しかし、実際にはリソースが少なくても成果は出せる。
なぜならリソースの無いところから成功した起業家の例は数多あるからだ。
したがって、リソースが「ある」「ない」は、本来は問題ではない。
ここで言うリソースとは経営資源のことであり、具体的には人・モノ・金のことだ。
マーケティング
コンテンツに優位性があっても、その優位性を知る人がいなければLTVは上がらない。
したがってマーケティングが重要な役割を担う。
ところでマーケティングとは何だろうか?
マーケティングとはズバリ欲求を駆り立てることだ。
では、どうすれば、欲求を駆り立てることができるのだろうか?
市場に対して市場が持っている問題や悩みを解決できる企画やプログラムを販売することだ。
つまり需要を生みだすということ。
セイの法則とは真逆のプロセスだ。
セイの法則については「お金の情報をブレイクダウンできるようになると世の中の流れが透けて視えてくる」で詳しく解説していますのでそちらを参考にしてください。
- なぜ現状を変えなければいけないのか?
- 変わったらどのようになるか?
そういうことを根拠を用いて説明することだ。
「優れたマーケティングはセールスを不用にする
」
これは、ピータードラッカーの言葉。
セールスの必要がない。
セールスしなくても顧客が喜んで買ってくれる。
そういう現象をつくりあげることだ。
マーケティングを使って需要を作り出す。
つまり、それがセールスとの違いということをドラッカーは言っている。
確りマーケティングされていて、コンセプトも確りしてる。
欲しい求める、そこで何かを敢えて語る必要はないということだ。
「あなたの顧客は誰ですか?」
これまでは、顧客の属性分析、ペルソナ等がセオリーだった。
しかし、これらはあくまでも顧客意識下へのアプローチとしては有効というだけのこと。
実は購買時に顧客が意識 できているのは全体の5%以下でしかない。
今よりもっと脳化学が発達してきたら0コンマの領域になるかもしれない。
つまり95%以上は購買を自覚のないまま判断しているということになる。
購買理由は後付けされた理論に過ぎないということ。
(無意識領域のマーケティングに関してはまた別の機会に投稿する)
5%の市場を取り合っている
また通常は「今欲しいと思っている人」にアプローチしてしまっている。
このことに多くの人が気づいていない。
今何かを欲しいと考えている人は、既に何を買うかをある程度決めている人達。
そこにアプローチしている企業は山程ある。
その領域では私たちにほとんど勝機はない。
某社のデータによると、買う可能性がある人が全体の6~7%、買うことを考えていない人が30%、興味がある人は30%、興味が無い人が30%で合計すると97%、この97%に殆どの人がアプローチしていない計算になる。
脱構築するなら、絞るのではなく、全てにアプローチしていく方法を考える。
そのためにはリードジェネレーションではなく、需要を生みだすことが必要になってくる。
では、需要を生み出すようなパワフルなコーチングコンテンツにするには何が必要だろうか?
ここまでのまとめ
再度、大事なポイントをお伝えすると、
- コンバージョン率が上がる
- LTVが最大化する
の2つのパフォーマンスを同時に最大限に引き出すコンテンツデザインであることがポイント。これがビジネスと顧客の成長につながる本物のコーチングコンテンツだと考えている。
もちろん、このコーチングコンテンツの成果を高めるには、競争優位性としっかりとしたマーケティングが前提にある。
情報を得た人が本当に満足し、その場限りの悩みが解決できたり、ただ単に願望を叶えるだけではなく、その人がまだ気づいていない本質的な問題を示し、新しい世界を見せ、ブレイクスルーを起こすようなコーチングコンテンツを作ることに、時間を投資していただきたい。
成果の出るコーチング・コンテンツをデザインする
では実際に成果の出るコーチング・コンテンツをどうデザインしていけばいいのだろうか?
例えば、Webデザインの場合を考えてみると、検索の仕組みを知らなければお話にならない。
とういことはなんとなくご理解いただけると思う。
まずインターネット上にある膨大な数のWebページをクローラーがチェックする。
その情報が検索エンジンのデータベースに蓄積されて行き、この蓄積されたページが検索サイトの独自プログラムによって評価される。
そして検索結果に表示されるというのが大まかな流れになっている。
ここではじめて、クローラーにしっかり回ってもらえるサイト構造にする必要がある。
ということが理解できるようになる。それらを踏まえると。。
Webデザインで成果が出るポイントとしては、
- レイアウトは2カラム右サイドバーにする
- CTAはコンテンツの直下に置く
- ソーシャルメディアのフォローボタンを配置する
- CTA はコントラストをつけて目立たせる
- アイキャッチ画像は大きく目立たせる
という今や定説となっている5つのポイントが明確になってくる。
実際に成果の出るコーチングコンテンツ
コーチングコンテンツもこれと全く一緒で、成果を出すためには全体の構造を知った上で、その中で実際に成果の出るデザインに仕上げていかなければならない。
しかし、なぜレイアウトは2カラム右サイドバーなのか、CTAはコントラストをつけてコンテンツ(投稿記事)の真下に置くのか、アイキャッチ画像は大きく目立たせる必要があるのか?
これは理屈ではなく、結果から導き出された、それがWebデザインの成功デザインだからだ。
実際にSEO効果が向上し、コンバージョン率がよくなるからだ。
では、コーチングの場合はどうだろうか?
理屈ではなく、実際に効果のある実績のあるコンテンツデザインとはどんなものだろうか?
もちろん、レイアウトでもなければ、CTAの位置でもない。
しかし、ある種のインパクトであることは確かだ。
行き着く先は、集客がほぼ不要になるコンテンツデザイン。
では、なぜ集客をほぼ不要にすることができるのか?
コーチングが変わる集客がほぼ不要になるコンテンツ
集客がほぼ不要になるコンテンツをデザインする際に重要になるのは以下2つのポイントだ。
- コンセプト
- ストーリー
この2つの影響力を本当に理解でき、うまく使いこなせるようになれば、マーケティングはシンプルになる。
なぜなら、コンテンツに組み込まれたコンセプトとそのストーリーが、マーケティングの役割も兼ねてしまうからだ。
すなわち、それがコーチングコンテンツの成功デザインということになる。
それでは、これからその重要な要素であるコンセプトとストーリーについて解説しよう。
メタ・コンセプト
コンセプトに磨きをかけ、自分なりに使いこなせている人は、大きなプラスキャッシュフローを生み出している。
そうなるためには、コンセプトを磨き上げ、エキサイティングで、魅力的なビッグアイデアに仕上げたも。
つまり、平凡のコンセプトではなく、メタなコンセプトが必要だ。
- あらゆる障害を乗り越え、見込み客を虜にし、あなたが提供するものすべてを際立たせる。
- これまで需要のなかったところに、突然需要を作り出してしまう。
需要を作り出すということは、つまり、そのニーズに応えられるのはあなたが提供するものだけということだ。
まさに、コンセプトの概念を超越したコンセプト。
これがどれほど凄いことなのか、あなたは想像できるだろうか?
すなわち、あなたは1つのカテゴリーの頂点に君臨することになる。
しかし、メタ・コンセプトを作成するにあたって、残念なことと嬉しいことが一つづつある。
- 残念なこと:メタ・コンセプトを開発するのは、決して簡単なことではないということ。
- 嬉しいこと:複雑ではなくシンプルなものだということ。
というわけで、次にメタ・コンセプトの作り方を解説しよう。
メタ・コンセプトの作り方
メタ・コンセプトを作る前に知っておいて欲しいことがある。
それは、、
- メタ・コンセプトを考えるベストタイミングは商品を作る前
ということだ、なぜかというと、
メタ・コンセプトで語る大きな約束を、最初からあなたの商品に入れ込むことができるからだ。
もう既に商品を世に出している場合は、次回新しい商品やサービスを考えるときのために覚えておいて欲しい。
しかし、既に構成されたものでもコンセプトをメタに昇格させることは十分可能なことだ。
既に商品やサービスがあって、それがうまく回ってない場合。
そんな時にとるべきステップをこれから解説していく。
コンセプトを明確にする
そもそもコンセプトが明確になっていないのは、自分のUSPがわかってないからだ。
USPによって、オファーがユニークなものになり、ある市場の特定のセグメントに対してより良い選択肢を提供できるようになる。
商品・サービスの中に包まれたユニークで価値ある品質、それがUSP。
USPをはっきりされせためには、最終的にあなたが顧客にする約束を明確にすることだ。
そのためにとるステップは以下の3段階だ。
- 全ての特徴をリスト化する
- 特徴をベネフィットに変換する
- ベネフィットを約束に変換する
- 約束のリストからユニークな約束に丸をつける
- 最も魅力的な一つを選択する。
それができた段階で次のステップに進む。
約束に隠れている付加価値を見つけ出す
魅力的な約束だと思えるものに次の「問い」を投げかける。
- なぜ、それが魅力的だと言えるのか?
- 全ての顧客にとって、何が真実であるべきか?
思いつく限り書き出して、最も強力なものを選ぶ。
それがメタ・コンセプト。
なぜ、それをメタ・コンセプトと言えるのか?
それがメタ・コンセプトかどうかどうやって見極めればいいのか?
最終的には市場が決めることだ。
しかし、問いをたてることで、その強弱を知ることはできる。
- これでベネフィットを十分に与えられるか?
- なぜ、それで売れるといえるのか?
- メタ・コンセプトをもとにストーリーを展開できそうか?
- その約束を守ることができるのか?
もし、これらの問に対して明確な答えがあるなら、収入を何倍にもすることができるだろう。
繰り返しになるが、メタ・コンセプトはシンプルだけど、そう簡単には完成しない。
したがって、何度も修正しながら磨きをかけていくことがとても重要だ。
足らないものがあるとしたら、それを補っていくことも自己の成長につながる大切なプロセスだ。
メタ・コンセプトが見えてきたら次のステップ、ストーリー作成について解説しよう。
メタ・ストーリー
メタ・コンセプトをコアにして作り上げる物語がメタ・ストーリーだ。
メタ・ストーリーの主な効果は以下の3つ
- あなたのコーチングとはいったい何なのかを定義してくれる。
- 市場のほかのコーチングとどう異なるのかを示してくれる。
- チームメンバー、顧客、パートナー達が、あなたのビジネスをサポートしてくれるようになる。
メタ・ストーリーとは、あなた自身のストーリーだ。
つまり、ビジネスの創業者についてのストーリーということになる。
なぜ、会社をスタートしたのか、それは、
- あなたが何者なのかを表してくれる。
- ビジネスが何かを定義してくれる。
なぜ、ストーリーが必要なのか
- ストーリー形式は、情報を伝達するうえで経済的かつ効果的。
- ストーリーを利用してブランドを構築できる理想的な時代。
- ストーリーがビジネスを自分自身より大きく成長させる。
誰もが、人生の大きな目的も、どう生きるべきかよく分からない不確実性が増長している現代において、メタ・ストーリーが一つの方向性を示し、彼らの固定点となる。
ストーリーが与えるもの
コンテンツに接触してくるすべての人に、ビジネスにおけるガイダンス、方向付け、コンテキスト(文脈)を与えることができる。
例えば、、
- 目的のない者に目的を
- 考えのない者に考えを
- 方向付けを持たぬ者に方向付けを
- 孤立していると感じている者に帰属感を
この他にも予想以上の多くのことをコンテンツに接してくるすべての人に与えることができる。
メタ・ストーリーが創造するもの
メタ・ストーリーが作り上げるもの、それはブランドだ。
- 信用
- 目的
- 重要性
- 関連性
- 価値観
- リーダーシップ
- ビジョン
- 共感性
- 献身さ
これらが、あなたやあなたに関わるすべての人にブランドによって与えられる利益だ。
メタ・ストーリーがブランドを構築し、これら利益のすべてをあなたに与えてくれる。
その結果、成長し続けるビジネスが構築できるというわけだ。
メタ・ストーリーのパワーと重要性が、わかっていただけただろうか。
それでは、次にメタ・ストーリーの作り方を紹介しよう。
メタ・ストーリー作成のポイント
まず優れたストーリーが持つ基本的な利点から解説していこう。
優れたストーリーが持つ基本的な利点
- 戦略的ストーリーテリングの作成能力を鍛えるのに最適。
- ビジネスに限らず、プライベートな時間帯も楽しく過ごせるようになる。
- 将来困難な状況になった時、それを克服する羅針盤になる。
優れたストーリー、4つの要素
- 前 提
- 対立の存在
- 登場人物
- 構 想
前 提
前提とはそのストーリーの理由のこと。
例えば、ドラゴンクエスのように、力のない子が、やがて勇者になる。
といったようなこと。
この前提によってストーリーに何を含め、何を省くかが決まる。
対 立
対立する存在がなければ、そのストーリは存在しないことになる。
登場人物との対立が興奮を引き起こし、エネルギーと緊張感を生み出す。
例えば、それがモンスターだったり、ライバルだったり、自分の内面だったりする。
対立が本能を呼び覚まし、バランスを取り戻すために取るべき方法を導き出すのだ。
登場人物
目的を追求していく主人公、対立の存在、支援者、そしてモノなど。
具体的に云えば、山のような静的な障害物、悪役、市場、業界、団体、同僚、恐れ、失敗などだ。
主人公が成長に向かって努力し、ストーリーの過程において対立を克服し、やがて立派なヒーローになる。
「主人公に自分自身を重ね合わせる」そうした現象が起こせたなら、そのストーリーは魅力的なもの。
しかし、それだけではまだ物足りない。
賛同を得るためには、その行動の大本にある動機を伝達することが重要。
構 想
登場人物が揃ったところで、どのようにストーリーを進ませるべきかについて考える。
ストーリーの流れとその出来事は、体験する読者とって極めて重要。
ストーリーを前進させながら、読者の興味を維持する構造を必要とする。
もっとも難しいのがストーリーの始まりの部分。
そこで十分な注意を引きつけ、これから起こることを想起させる設定が必要だからだ。
それでは、いよいよこれからメタストーリー作成の手順について解説しいこう。
メタ・ストーリー作成の手順
新しいビジネスは、本人以外にはほとんど誰にも見えないビジョンとともに始まる。
そのビジョンが鮮明かつ強烈であればあるほど他に差をつける。
ストーリーの概要は、
- ビジョンを実現するために現状を捨て去り、不確実である未来に旅立つ。
- そこで障害、困難、不幸などが立ちはだかり、試練にかけられる。
この2つがストーリーの大前提となる。そして、、、
- 物語はいつもと変わらない日常から始まる
- 現状を変えなければならない状態に追い込まれる。
- 一世一代の賭けに出る決断をする。
- ついに未知の世界に足を踏み込み、探求し始める。
- 色々な誘惑や役に立たない情報に絡め取られ絶望する。
- あることに気づき、そして何かが少しづつ変り始める。
- ピン!とひらめき、そこに集中し始める。
- 成果、今までとは比べ物にならない成果。
- 新たな大きな決断。そしてさらなる挑戦へ。
- 大きな決断とともに成し得た結果をもとに、さらなる高みへ。
例えば、こんな感じになるだろう。
メタストーリーの目的
ダイレクトに商品やサービスを売ってビジネスをすることではない。
ランディングページなどの構成とは明らかに違うのでお分かりいただけると思う。
メタストーリーの目的は、
- 多くにあなたのことを知ってもらい、あなたという人間を理解してもらうこと。
- あなたを知ることによって起こるプラスの感情を聴衆に植え付けること。
そのためには、ビジネスへの挑戦に偏りすぎず、あなた自身が挑んでいることも描く必要がある。
- ストーリーの中でかき立てられたプラス感情を、ビジネスに繋げていくこと。
そのためにはビジネス立ち上げの目的を利益から切り離すこと。
あなたを金持ちにさせて喜ぶ人は誰もいないのだから。
自分のストーリーがブランドになる
教えて欲しい。
「利益が動機ではないビジネス」と聞いてどう思っただろうか?
非営利、ボランティア。
それらから受ける共通したイメージはどのようなもだろうか。
地域活性化のため、地元の美化のため、環境破壊をとめる、或いは世界の平和を願う。
いずれも大義のために活動している。
- 大義を追及する多くの人たちは、見返りを求めずにお金を投資する。
- 時間を差し出し、その大義の促進を支持する活動をする。
さいごに
これこそが、ストーリーを超えるストーリー、メタなストーリーの真骨頂だ。
読者はストーリーの中で、あなたが成功することを望むようになっていきく。
なぜなら、それこそが自分の成功物語だと認識するようになるから。
つまり、物語の中で、主人公(あなた自身)に大きな約束を叶える、力強いビジネスを作らせればいい。
しかし、残念ながら、これまでのことを含め、コンセプトとストーリーの重要性を理解しただけでは、集客がほぼ不要になるコーチングコンテンツは完成しない。
ではまた。