高視点の思考を研いて成功を掴む方法
今回は、マーケティング、セールス、FPコンテンツ、基準設定など、プロのファイナンシャルプランナーとして生き残るために必要なことについてお話します。
高視点の思考を研く!?
前回の投稿で、FPビジネスを高収益化する最大の秘訣は「視点を上げること」だと述べました。
では、どうすれば視点を上げることができるのでしょうか?
ずばり、高視点の思考を研くことです。高視点の思考を研くには「最高視点の思考を学ぶ」ことが一つの方法です。
機会があれば、前回の投稿でご紹介した師匠たちの視点をもう少し詳細にお話させていただきたいと思います。
あなたの世界観を支配しているものが言葉であることは、前回の投稿でもお伝えしました。
そして、その言葉が何を云っていないか、語りえないものは何か、言葉の限界を再度認識しておく必要があります。
言葉は事実を語り尽くせない構造、それを理解できないために、自ら余計な問題をつくり出している、という視点もご紹介しました。
高視点の思考を研くと見えてくるもの
- 複雑な作業をやらなくても収益性が向上する。
- お金をかけなくても継続性が向上する。
- マーケティングがシンプルになる。
高視点の思考が研かれると、行動の本質が見えてきます。
実は、私たちの行動は本能と社会公理(言葉)の両側面からの支配を受けています。
結局、私たちの行動は本能と社会公理(ルール)のせめぎあいの中で決定づけられているのです。
そのことについては、「お金の流れを妨げている障害を消し去るテクニック」で詳しく解説しているのでそちらを参考にしてください。
行動の本質を理解する
行動の本質を理解することは、高視点の思考を身につける上で欠かせない要素です。
この理解を深めるために、人生の師でもある高僧の教えが非常に役立ちます。
例えば、四苦八苦という言葉を聞いたことがあるでしょう。
「人生は四苦八苦」とは、四つの基本的な苦しみと、それに加えてさらに四つの苦しみを指します。
四苦とは、生老病死(しょうろうびょうし)のことです。具体的には、以下のようなものです:
- 生苦:生まれてくる苦しみ
- 老苦:老いる苦しみ
- 病苦:病気になる苦しみ
- 死苦:死ぬ苦しみ
さらに四つの苦しみとは、以下のものです:
- 求不得苦(ぐふとっく):求めて得られぬ苦悩
- 五陰盛苦(ごおんじょうく):五陰から生じる心身の苦悩
- 愛別離苦(あいべつりく):愛する者と別離する苦悩
- 怨憎会苦(おんぞうえく):怨み憎んでいる者に会ってしまう苦悩
我々凡夫は、これらの苦しみを俯瞰できない出来事が多いため、常に苦悩が絶えないのです。
これらの教えを通じて、行動の本質を理解し、高視点から物事を見つめ直すことができるようになります。
複雑な作業をやらなくても収益性が向上する!
行動の本質を理解した上で、高抽象思考で相手に接することができるようになると、収益性が劇的に向上します。
なぜなら、クライアントが即効果を実感できるようになるからです。
クライアントの効用が上昇すれば、収益性が良くなるのは自然なことです。
それを正しいステップに従って仕上げていけば誰でも上手くいくでしょう。
また、ありがたいことに、高視点の思考を磨くと、複雑なことをやる必要がなくなります。
その時に必要なことだけが、浮き出て見えてくるようになるからです。
お金をかけなくても継続性が向上する
外的な技術を習得するより、自分の認知力を研く方がお金がかかりません。
余計な投資をせずにスキルが劇的に向上する、そのことが大きな自信にもつながります。
驚くほど成果が望めるのに、ほとんど投資資金を必要としないわけですからね。
その経験をクライアントとも共有できるので、継続性が驚くほど向上します。
逆に外部からの仕入れを増やせば増やすほど、自分のビジネスの本質からどんどん遠のいていきます。
それは作者の特性に沿って作成されたものであって、自分の特性に即したものではないからです。
そのことについて、ここでは詳述しませんが詳しく知りたい方は「ビジネスデザイン」を御覧ください。
「ツールそのものとビジネスとは何の関係もない。」ということをご理解いただけると思います。
マーケティングがシンプルになる
要は、クライアントを信じ、成果に焦点を絞って、伴奏することに集中すればいいのです。
そうすることによって、提供する側も一緒に成長することができます。
クライアントの成長や成果=自分への最高の恩恵ということです。
ビジネスの基本を知る
最初にこの話をすればよかったのですが、今になってしまいました。
実は、ビジネスを立ち上げる時に私が絶対にやらないことがあります。
- 初期費用とランニングコストが高いもの
- 利益が単発でしか発生しないと予想できるもの
- 成果より自分のやりたいことを優先させること
ビジネスの基準
ビジネスに「好き」「嫌い」「やりたいこと」「やりたくないこと」といった感情的な理由は持ち込まないようにしています。
これは極めて重要なことだと思っています。
ビジネスでは「快楽を感じられることでかつ収益性が高いこと」を基準としています。
本能というのは、快楽を求め続けるものだからです。
快楽を感じられないことは長続きしないので、結果的に上手くいきません。
顧客基準
顧客基準は「誰を顧客にしないのか」という取り決めのことです。
このことはDRMのグル的存在であるダン・ケネディ氏から教わりました。
例えば、私は、「初回カウンセリング」や「お試しコンサルテーション」をフロントエンドにしていました。
これは、クライアントを見極めるために行っていた意味合いが強いです。
「無料ではない」という理由もそこにありました。
顧客を厳選する理由
なぜ顧客を厳選する必要があるのかというと、時間はお金よりも価値があるものだからです。
時間と収益の関係性が豊かさを決定づけるからです。
億超えのビジネスを望むなら、考え方は多少異なりますが、それが2千万や3千万であれば、顧客は厳選し切ったほうがいいでしょう。
キャパ以上は、クライアント始め結果的に色々な方面に迷惑をおかけすることになるからです。
さいごに
コンサル系ビジネスで活用している事務所は、実はバーチャルオフィスです。
皆さんが思い描いているFPビジネスモデルとはかけ離れているかもしれません。
それが原因で門前で帰ってしまった顧客もいました。
でも、それでいいのです。
それも顧客を選択する役目を果たしてくれていたからです。
これは失敗だらけの私にも短期間でできたことです。
それ以前は一般的なFPビジネスのスタイルに甘んじていました。
それがある時点からガラッと変わりました。
ただ“コツを掴んだだけ”なのです。
コツをつかんでしまえば誰にでも可能です。
これまで解説してきた諸々のことを実践し、高抽象思考のアプローチのコツを掴んで、世界観の脱構築を試みれば、クライアントと強い絆で結ばれるようになり、契約率も継続率も劇的に向上して高収益化につながります。
その結果、やがて集客活動は不要になっていきます。
しかしながら、もっとビジネスを大きくするためには、やはりマーケティングも必要です。
ということで次回はマーケティングについて触れます。