自動的に行動が変容するストーリーの作り方
メタストーリーをつくり上げるという試みによって、あらゆるビジネスシーンにおいて、あなたの行動すべてが変わることになる
と彼(メンター)が言っています。
それは、私の経験からも言えることです。
それはあなたにとって、どんな意味があるでしょうか?
多分、あなたが想像している以上のことが起こるでしょう。
ですから、真剣にそのことについて考えてほしいのです。
あなたが真剣に考える気になったなら、
あなたが疑問に思うであろうことを、先に答えておかなければなりません。
あなたの頭のなかにある疑問を予め排除しておく必要があるからです。
疑問があると、それがフラストレーションを誘発し、大事なことを吸収できなくなってしまうからです。
メタストーリーは何ページあればいいですか?
それはケースバイケースです。
あなたのビジネスを立ち上げる物語が比較的平穏なものであったなら、短くなるでしょう。
- そのような場合には、シンプルに、最も劇的な事柄について重点的に記述するといい。
- 逆に、あなたが多くの体験や経験があるなら長い物語になる。
そのような場合には、ページ数に制限を設けるのではなく、一旦自分の納得のいくまで記述したらいいでしょう。
- ページ数というものは、前もって考えておくべきことではない。
- シンプルにストーリーを語ることに集中すること。
- 書いたものが読み終わるのに何時間もかかるような長さになったなら、印象が薄い部分を削る
書くことは簡単だ。ただ間違った言葉を消していけばいい。ーマーク・トウェイン
ストーリーが具体的にどのように役立つのか?
- あなたとあなたのチームに常に刺激を与えてくれる。
- 顧客、潜在顧客、従業員との深い絆を作る。
- より効果的で、より収益性の高いマーケティングキャンペーンとして機能する。
それだけではありません、まだまだたくさんあります。
そのことについては、この後の話の中で説明していくので、読み続けてください。
今回学んだことを、具体的にどのようにほかのマーケティング分野に応用できるのか?
すべてを紹介するのは不可能ですが、
- 幾つかの要素をマーケティングキャンペーンに応用すれば、潜在顧客を引き寄せられる。
- 顧客が今すぐ商品を買いたいという欲求をさらに強めることできる。
- 帰属化する要素を知ることによって、潜在顧客との理想的な関係を築く秘訣を得る。
などが挙げられるでしょう。
メタストーリーの基本的要素を知る
それでは、優れたストーリーの基本的要素についてご紹介しましょう。
なぜメタストーリーを作る必要があるのか?
- 戦略的なストーリーテリングを使いこなせる起業家が今のところ非常に少ない。
- メタストーリー作りは、戦略的ストーリーテリングを鍛えるコーチの役目を果たしてくれる。
ほかにはどのように役立つのか?
あなたは、メタストーリー作りで学んだことを生かすことによって、
- 社内でも社外においても、E メールやブログ記事で注目されるようになる。
- 企画するキャンペーンは成功する。
- 優れた講座の開催が可能になる。
- 非常に効率的で効果的なアプローチを行うことができるようなる。
ビジネス以外の私生活においても・・・・
- 説得力が極端に向上する。
- 日常をより楽しく過ごせるようになる。
- より多くの注目を集めることになる。
世間に認められた優れた神話の基本的要素を知る
なぜ神話の基本要素を知る必要があるのか?
- 神話の構成要素を理解することによって、そのストーリーが高く評価され、受け入れられやすくなる。
- 神話に登場する英雄の道程は、あなたのストーリーをメタなものにする。
- 英雄伝説は、起業家の人生に非常に類似している。
ほかにはどのように役立つのか?
- あなたの人生に役立つ。
- 将来あなたが行うであろうことの測定基準の役割も果たしてくれる。
どうしてかというと、
このストーリーの組立て方が、困難な状況を克服する時の基盤として機能するからです。
優れたストーリーの基本的要素を知る
あなた自身のメタストーリーを作り上げる前に、ストーリーに対する基礎知識を抑えておくことが重要です。
優れたストーリーを作り上げる際に不可欠である要素は、
- 前提
- 対立
- 登場人物
- 構想
ということになります。
前提
- あなたのストーリーの存在理由。
- 登場人物、対立、結論を示唆するもの。
すべての優れたストーリーはその前提を証明するためにあります。
例えば、ある臆病者が、人類を救いスーパーヒーローになる。
といったような感じです。
ですから、前提を提唱した時点で、すべての場面、文脈は、その前提を証明するものでなければなりません。
したがって、あなたが起業した前提というのは、とても重要です。
なぜなら、あなたのストーリーに何を含め、何を省くかを選択するかは、その前提によって決まるからです。
シイデレラは幸せな環境から不幸な環境に一気に陥り、しかし、王子様と結婚して幸せになる結末なのです。
そして、物語を成立させるためには、フェアリーゴッドマザーの存在がり、ガラスの靴を履けるのはシンデレラだけでなくてはなりません。
もしも、このストーリーのある部分がその前提を証明するのに役立たないなら、その部分は取り除かれるか変更されなければなりません。
ですから、前提を十分に考え抜いた上で、含めるべきことと省くことを決定する必要があります。
そのことによって、あなたのストーリーが非常に魅力的なものになるからです。
対立
すべてのストーリーの背後には必ず敵対するものが存在します。
- 対立する存在がなければ、何も問題が起こらない。
- そのストーリーには魅力がなくなってしまう。
- 対立がそのストーリーに駆動力を与える。
なぜなら、対立の存在が物語に興奮を引き起こし、エネルギーと緊張を生み出す源だからです。
そして、その対立が大きければ大きいほど、そのストーリーは劇的で魅力的なものになります。
何故でしょうか?
答えは本能にあります。
- 問題に直面すると、本能的に解決策を見いだそうとする衝動にかられる。
- 対立する存在に対して潜在的にバランスを取り戻そうとする作用が働く。
したがって、対立が我々に行動を強制するのです。
このことは、非常に重用です。
登場人物
- 物語というものは、目標を追求する主要人物から始まる。
英雄伝説であれば、それがヒーローだったり、勇者だったりします。
ヒーローが誕生するためには、何かの問題が発生しなければなりません。
それが強敵の存在であり、何か対立を引き起こす出来事だったりします。
例えば、
- 乗り越えなければならない、山のような静的障害物。
- 克服しなければならない恐怖など内面的感情。
- 自分の信念を貫くための挑戦。
- 誹謗中傷にたいする忍耐。
- 目標達成を妨げようとする人。
- 効果のない商材で儲けている会社、グループ。
このように、例を挙げればきりがありません。
ヒーローは、そのような障害物や心情的なプレッシャーに懸命に打ち勝とうとすることによって、外面的にも内面的にも成長し、あらゆる問題を解決していきます。
- その対立的な問題をヒーローが解決するとき、または失敗した時に、前提を証明することができる。
したがって、あなたのストーリーに、読者を個人的に関与させるためには、、、
- その登場人物と自分自身を重ね合わせることが可能でなければならない。
- そう出来たときに、その物語は、その読者にとって魅力的なものになる。
このような現象を起こすのは、難しいように感じるかもしれませんが、実際はそうでもありません。
誰もが人生のバランスを取る必要があるため、誰しもが対立に直面している人に共感するからです。
- わたしたちは、悲しみ、絶望、喜び、不安、希望といった感情を敏感に察知するのようにできている。
しかし、読者にもっと深く共鳴してもらうためには、
登場人物の行動の根底にある、その動機を伝達する必要があります。
何故、そのような行動をしているのか?
何故、戦っているのか?
その手前で起きていることが重要だということです。
構想
これで、前提、対立、登場人物の準備がすべて整いました。
次は、いよいよストーリーの進行について考える段階に入ります。
ストーリーの流れとその事象は、体験する読者とって極めて重要です。
- ここで注意したいことは、一度に一つのことしか伝えることができないということ。
- 与えられた期間内で重要な事象を進行させていくためには、一連の事象を熟慮した上で物語自体を構想する必要性があること。
- 読者の興味を維持しつつ、ストーリーを進行させていく構造が必要だということ。
なかでも最も慎重に検討しなければならないのが、ストーリの始まりの部分です。
なぜかと言うと、誰しもがその部分で読者の注意を引き、その後に起こることを読者に予感させるようなストーリーの場面、テーマ、トーンを設定したいと考えるからです。
そして、対立が発生した時点で、ヒーローは、この先の結果を導くであろう決定的に重要な選択をします。
つまり、その対立の高まりがエキサイティングでセクシーなストーリーを築き上げるのです。
神話の基本的要素を知る
これで、ストーリーの基本的要をお伝えすることができました。
しかし、あなたが創造するのは、ありふれたストーリーではありません。
メタストーリーを創造することです。
したがって、ビジネスとの結びつきに応じて、神話の構成要素を検討していく必要があります。
- 神話のいくつかの謎を解明することによって、あなたのストーリーが際立ったものになる。
- 神話の目的を簡潔に言えば、それは「教育」ということになる。
例えば、あなたも架空のヒーローに触発され、もしかしたら自分も同じことがデキるのではないかと思って、その真似をしたことがあるのではないでしょうか?
それこそが、わたしたちがヒーローストーリーに魅了されてきた主たる理由の1 つです。
お気づきでしょうか、神話は、わたしたちのなかに既にプログラムされているものなのです。
それこそが、神話の構造を知る必要がある大きな理由です。
わたしたちが、偉大なことを成し遂げたいという願望は、スーパー・ロールモデルへの感情移入を通して沸き起こってくるものだからです。
これから、メタストーリーにとって必要な要素を説明していきます。
ここでの重要なポイントは、その全ての要素を含む必要はないということです。
いくつかの要素は含まなくても損傷はありません。
そして、順序を変更してもかまいませんし、中には繰り返しても構わない要素もあります。
なぜ、メタストーリーが全部の要素を必要とせず、順序も重要ではないのか?
結論から言えば、すべての物語が同じ道程を取るわけではないからです。
極親しい数名の人と人生についてじっくり話したことがある人なら分かるはずです。
- 皆どこかその道程が違う。
- 起業するなど創業の場合は、多くの共通点を持っていますが、まったく同じストーリーにはならない。
- あなたの旅も同様、他の物語とは異なったものになる。
これからその辺りのことを、掘り下げていくにあたって注意して欲しいことがあります。
(表-1)は、メタストーリーを作り上げるために使用する構成要素を表しています。
(表-1)
道程 | |
ヒーローがいつもの世界に登場する | |
冒険へのいざない | |
賭けと決断 | |
探求 | |
複雑な問題 | |
変化 | |
ひらめき | |
インパクト | |
挑戦 |
道程⇒ ビジネスに適用する | |
形成 | |
目的 | |
約束 | |
心情 | |
メッセージ | |
引き継ぎ | |
違い | |
POV(観点) | |
敵対者 | |
価値 |
これらの要素をつなぎ合わせ、あなたのビジネスの物語を作り上げるのです。
それぞれについて、まず説明します。
その後に私が自分のストーリーを作るときに考え出したアイデアを示すことにします。
まず詳細を示し、それから具体的な事例を示します。
具体的な例を知れば、仕組みがわかるはずです。
そして、非常に簡単だということもわかるでしょう。
ではまた。