WordPressのアドレスとサイトアドレスは、WordPressサイトのURLを指定するための設定です。

WordPressのアドレス(WordPress Address)は、WordPressのインストールが配置されている場所のURLを指します。通常、WordPressをインストールしたディレクトリのURLになります。たとえば、WordPressを「example.com/wordpress/」というディレクトリにインストールした場合、WordPressのアドレスは「example.com/wordpress/」になります。

一方、サイトアドレス(Site Address)は、実際にユーザーがアクセスするサイトのURLを指します。通常はドメイン名を指定します。例えば、「example.com」というドメイン名を使ってWordPressを運営している場合、サイトアドレスは「example.com」となります。

WordPressの設定では、これらのアドレスを別々に設定することも可能です。これは、WordPressのファイルが実際に配置されている場所と、ユーザーがアクセスするURLが異なる場合に役立ちます。ただし、通常は両方のアドレスを同じに設定することが推奨されます。

これらのアドレスは、WordPressの管理画面から変更することができます。管理画面にログインし、「設定」メニューの「一般」セクションで、WordPressのアドレスとサイトアドレスを設定することができます。ただし、アドレスを変更する場合は注意が必要で、正しい設定を行わないとサイトが正常に機能しなくなる可能性があります。

うっかりWordPressのアドレスを変更してしまった

WordPressのアドレスとサイトアドレスを変更すると、WordPressは自動的に.htaccessファイルに以下のルールを追加します。

# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>
# END WordPress

 

このルールは、WordPressのパーマリンク機能を利用するためのものであり、リクエストされたURLをindex.phpにリライトする役割を果たしています。

.htaccessファイルの設定を確認するためには、次の手順に従ってください。

  1. FTPクライアントなどを使用して、WordPressのルートディレクトリにある.htaccessファイルにアクセスします。
  2. ファイルが存在しない場合は、WordPressのパーマリンク設定を変更すると自動的に生成されます。
  3. ファイルが存在する場合は、テキストエディタなどでファイルを開きます。
  4. 上記のWordPressのルールが存在することを確認します。

もし.htaccessファイルに上記のルールが存在しない場合は、手動で追加する必要があります。上記のルールをコピーし、.htaccessファイルの一番下に追加して保存してください。

ただし、.htaccessファイルの編集には注意が必要です。誤った編集や不適切な設定はサイトの動作に影響を与える可能性があるため、ファイルを変更する前にバックアップを作成することをお勧めします。また、必要な変更があれば、ウェブホスティングプロバイダーに問い合わせてサポートを受けることもできます。

FTPクライアントを使用する手順

.htaccessファイルにアクセスするためにFTPクライアントを使用する手順は以下の通りです。

  1. FTPクライアントをダウンロードしてインストールします。有名なFTPクライアントにはFileZilla、Cyberduck、WinSCPなどがあります。お好みのクライアントを選択し、ダウンロードしてインストールします。
  2. FTPクライアントを起動し、接続を設定します。一般的な設定項目は以下の通りです。
    • ホスト(Host): WordPressのサイトがホスティングされているサーバーのドメイン名またはIPアドレスを入力します。
    • ポート(Port): デフォルトのポート21を使用する場合は、特に変更する必要はありません。
    • ユーザー名(Username): FTPアカウントのユーザー名を入力します。
    • パスワード(Password): FTPアカウントのパスワードを入力します。
  3. 接続ボタンまたは同様のボタンをクリックして、FTPサーバーに接続します。
  4. 接続が確立されたら、WordPressのルートディレクトリに移動します。一般的に、WordPressのファイルはpublic_htmlまたはwwwといったディレクトリに配置されます。ただし、ホスティングプロバイダーや設定によって異なる場合があります。
  5. ルートディレクトリに到達したら、ファイル一覧が表示されるはずです。ここで、.htaccessというファイルを探します。
  6. .htaccessファイルを選択し、右クリックまたは類似のアクションを実行して編集モードに入ります。
  7. テキストエディタや内蔵の編集機能を使用して.htaccessファイルを開きます。
  8. ファイルを開いたら、WordPressのルールが存在するか確認します。先程の回答で示したWordPressのルールが存在しない場合は、手動で追加して保存します。
  9. .htaccessファイルの編集が完了したら、FTPクライアントでの接続を終了するか、ファイルを閉じて保存します。

以上の手順に従って、FTPクライアントを使用してWordPressのルートディレクトリにある.htaccessファイルにアクセスし、編集を行うことができます。