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11月1日の夕方、所用の帰りに新宿三丁目付近を通りかかったときのこと。新宿に人が多いのはいつものことですが、この日はぼんやり歩いていると人の波に流されてしまうほどの大混雑ぶり。

なんだなんだ、何かの祭りか? と冷やかし気味に人混みの先へ首を伸ばすと……道の脇に食べ物の屋台がズラリと並んでいるのです。そこでハッと気付きました。

今日、もしかして、酉の市(とりのいち)なのではー!?!?!?

マジでお祭りじゃん、ウッヒョ〜! これは乗り込んでくるしかあるめぇ〜!!

【そもそも「酉の市」とは?】

「酉の市」と聞くと「はいはい、あのお祭りね!」と思う人もいれば「なになに? ニワトリの何か?」と、首を傾げてしまう人もいるかもしれません。大阪で生まれ育ったワタクシも、数年前までは後者でした。

酉の市は、大鳥神社、鷲神社、酉の寺など、鷲や酉(とり)にちなむ社寺で、主に関東地方を中心に行われているお祭りです。その名の通り11月の「酉の日」に行われるため、年によって2回、あるいは3回開催され、行われる順番によって「一の酉」「二の酉」「三の酉」と呼ばれます。

私は東京に来て、はじめてこのお祭りを知ったのですが……いざ、実際に足を運んでみると想像を絶するにぎわいっぷりだったのです。その様子を少しでもお伝えしたい〜っっ!

【新宿・花園神社の酉の市】

新宿の歓楽街・歌舞伎町のすぐそばに鎮座する「花園神社」。はじめてここに神社があると知ったときは「なぜこげな場所に……」と不思議に思ったものですが……。

この日の不思議度はメーターMAX振り切っておりました。神社の入り口に続く歩道の上に、延々と並ぶお祭り屋台! 人・人・人!!

一体これはどういう光景なんだ……。オシャレな男女も職人風のおじさんも外国人観光客も、普段なら同じ場所に集まらなさそうな人々が、みんなワイワイ新宿の路上で屋台メシ食べてる! 最高!!

【商売繁盛を祈る熊手が所狭しと並びます】

境内はさらに、路上とは比べ物にならないほどの大にぎわい。本殿のある開けた場所に出ると、一面の提灯と熊手を売る人々が目に飛び込んできました。

どうしてこんなにも熊手の店が軒を連ねているかというと、酉の市がいち早く来年の開運や商売繁盛を祈る、いわば「年の瀬」のさきがけのお祭りだからです。

商売をしている人たちや、芸事を生業としている人たちが、来年に向けてここで名入れをしてもらった熊手や宝船を買うのですが、その際「去年より少しでも大きく、高い熊手を買う」という習わしがあるのだそう。こうすることで、より大きな福を呼び込むと言われているんですって。

高いものは10万円をくだらないものあるのですが、大きな熊手に買い手がつくと三本締めをするようで、威勢の良い掛け声と拍子木の音があちこちから響いていました。年末といえばクリスマス……な日本ですが、こんな粋なお祭りがあったんですねえ!

【大人が思い切り楽しめるお祭りです!】

境内にも食べ物の屋台がた〜くさんありました。中にはきちんとテーブルと椅子があり、炉端焼きやおでんを出しているお店も。「はまぐり」「さざえ」「チヂミ」「ツブ貝」……ヤバイ字面が並んでいる! これは酒飲みにはたまらないのでは。

そこでふと気付きました。大人の年齢層は実にさまざまなのですが、子どもをほとんど見かけません。大人ばかりが、あれこれ食べたりお酒を飲んだりお面をかぶったり、人混みも気にしないで楽しそうにはしゃいでいるのです。

もちろん、「酉の市」の本来の意義は熊手を買い、来る年の福を願うことにあるのだと思います。でもそれが目的じゃなくても、こうしたにぎわいの中で大人が心から楽しんで過ごせるお祭りが酉の市なんだなあ。

いつもはギラギラした繁華街のイメージが強い夜の新宿。でもそんな新宿にもたしかに、江戸の伝統が息づいていることが感じられました。ほんっとうに面白かったです。

【今年は3回開催されるよ!】

酉の市は年2回、あるいは3回開催されるとお伝えしましたが、うれしいことに2018年は3回開催されるんです。残る開催日は「二の酉」が11月13日、「三の酉」が11月25日

関東では、浅草鷲神社の酉の市が最大規模と言われています。また、新宿の花園神社では12日と24日の夕方から深夜にかけて前夜祭が行われるそう。埼玉では、12月に開催されることも多いようです。開催時間などが社寺によって異なるので、行ってみようかな! と思われた方は、ウェブサイトなどであらかじめ時間などを調べてからお出かけくださいね。

関東在住の人はもちろん、そのタイミングに東京エリアへ旅行に来る予定などがあれば、ぜひぜひ足を運んでみてほしい「酉の市」。江戸っ子気分を思う存分味わいながら、屋台メシを食べまくれますよ〜っ☆

【訪れた場所】
東京新宿鎮座 花園神社
住所:東京都新宿区新宿5-17-3

参照元:東京新宿鎮座 花園神社
撮影・執筆=森本マリ (c)Pouch


Source: Pouch[ポーチ]

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